無垢材を使った注文住宅の魅力

天然の木が持つ独特の風合いを楽しむ暮らしがしたいのであれば、無垢材を使った家づくりを行うのがおすすめです。無垢材とは山や森で育った木そのものを使用する形状で丸太から切り出した木材のこと。ひび割れなどがあっても、自然素材ならではの味だと思えば嫌な感じもしません。

コストが安く強度もあるということで、最近の注文住宅には小さな木材を接着剤で貼り合わせて再構成した集成材がよく使われています。確かに集成材は強度が高いのですが、それはあくまでも新品の場合であって、50年経ってもそのままの強度が保たれている保証はありません。その点、十分乾燥させた無垢材は時間が経つにつれて固まっていき、伐採時よりも強度が高まります。1,300年以上続く奈良の法隆寺を見ても分かる通り、いい無垢材は強度が強く長持ちする建材なのです。

無垢材には調湿作用が備わっており、湿度の変化によって空気中の水分を適量にしてくれるため、結露やカビを防ぎ、常に室内を快適な状態にしてくれます。さらに断熱性に優れているのも特徴です。木は周囲の温度に左右されにくく、鉄やコンクリートよりもはるかに熱を伝えにくいのです。無垢材の床なら夏はサラッと気持ちよく、冬はほのかな温かみを感じられるので季節を問わず裸足で過ごせる快適さです。エアコンを使う頻度も抑えられ、省エネ効果も期待できます。

昔は無垢材を木工職人が切り出して構造材や内装材にしていましたが、現在ではそれも薄れつつあります。日本と異なり、無垢材を中心とした住文化が未だに根強く残っているのがスウェーデン。熟練の木工職人はクラフトマンと称され、優れた無垢材が住宅に多く使われています。リビングやダイニングなど、家族の集まる場所に無垢材をふんだんにあしらうことで、快適かつ楽しく過ごせる空間になります。魅力あふれる無垢材を使って、過ごしやすく長持ちする家づくりをしてみてください。

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